盆商材 ほおずき出荷が本格的

JAみなみ信州
一箱ずつほおずきの検品作業を行うJA職員
一箱ずつほおずきの検品作業を行うJA職員

JAみなみ信州では、盆の飾り花として需要が高いほおずき出荷が本格的になり、豊丘村の同JA総合集荷販売センターでは、職員が出荷前の検品作業に追われている。
同JA営農部によると、昨年梅雨時期の長雨から病気にかかったものが多く見られたが、今年は梅雨時期や明けてからの天候にも恵まれ、病気の被害も少なく実の付き具合、色づきなど上々の仕上がり。今年度は24日からスタートしたほおずき出荷の最盛期は7月末から8月頭になりそうだ。主に中京や関西の市場へ出荷し、来月7日までに約7万本のほおずきが出荷される。JAでは枝物とは別に、実10万個も出荷していく計画。
JAみなみ信州産のほおずきは他産地と比べ、実が大きいものでも直径6cmほどとコンパクトでかわいく人気がある。同JA管内では現在45戸の生産者が栽培を行っているが、生産者の高齢化などによる生産量の減少が課題。JAでは冬場から新規栽培者向けの講習会を開催するなど、耕作面積の維持拡大に取り組んでいる。
営農部農産課の林秀敏課長補佐(48)は「生産者の皆さん高品質なものを作ろうと努力してくれています。天候にも恵まれ良い仕上がりになっているので、色鮮やかなほおずきで盆を迎えてほしい」と話した。
ほおずきは盆提灯に見立てて飾る風習が中京圏、関西圏を中心にあるため、盆前のこの時期のおよそ2週間、生産者とJA一丸となって出荷作業に取り組んでいく。

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