JA信州諏訪花き専門委員会カーネーション部会は7月7日から7月17日、富士見町の富士見町営農センターで、カーネーションの日持ちや市場評価向上を目的とした、日持ち試験を行っている。JA営農部農業振興センターの矢沢光洋指導員が毎日、1点ずつ品質を確認。注意点や改善すべきことがあれば、生産者に個別指導を行い、より日持ちするカーネーションの出荷につなげる。
試験は2014年から、部会事業の1つとして年2回(7月・9月)行っている。矢沢指導員によると「カーネーションが消費者のもとに届いてから7日間以上、品質のよい状態であることが好ましい」とのこと。今回は7月5日、2回切カーネーションの一番花をJAに出荷している全生産者30人から、1本の茎に1輪の花をつけるスタンダードタイプ22点、複数の花をつけるスプレイタイプ8点の計30点を集めた。JA花き共選所から市場を経由し、消費者が手にするまでの流通日数を2日と想定し、7日から検査を開始。17日までの10日間、矢沢担当が「病害虫の発生がないか」、スタンダードタイプは「最終日まで花が咲いているか」、スプレイタイプは「全ての花が咲くか」などを調査する。
試験半ばの12日、梅雨の湿気や気温の上下による影響が心配されたが、調査するカーネーション30点中、すべてが花の咲き具合と色づきが良好で、病害虫の発生もない状態。
矢沢担当は「生産者に日持ちのするカーネーション栽培への意識を高く持ってもらえるよう、引き続き厳密な調査を行っていきたい」と話している。