レタス産地でもぶどう出荷始まる

JA洗馬
今シーズンの初荷に期待を込める塩原剛さん(左)と果実担当の角谷慎さん(右)
今シーズンの初荷に期待を込める塩原剛さん(左)と果実担当の角谷慎さん(右)

レタスを中心とした葉洋菜産地として知られるJA洗馬では、梅雨明けと同時に管内でも貴重な果実の出荷が始まった。
7月23日金曜日、管内太田地区で株式会社塩原果樹園として、果実栽培に励む代表取締役の塩原剛さんのハウスで栽培されたナガノパープルとシャインマスカットの今シーズン初出荷があった。塩原さんは、脱サラ後自ら株式会社を立ち上げ、生食用ブドウ1.7ha、醸造用ぶどう1.5haを主体に栽培されている。ハウスによる加温栽培にも数年前から挑戦しており、貴重な「洗馬の果実」の一翼を担っている。
塩原さんは「ハウス内の温度と土壌水分を均一にしながらブドウの開花を揃えることが一番大変」と栽培の苦労を語りながらも、「今年は春先の天候に恵まれ糖度も高く、美味しいブドウが出来た。さわやかなブドウを家族みんなで召し上がっていただき、暑い夏を乗り越えてもらえれば」と手ごたえを感じながら笑顔で話した。
JA洗馬で果実の栽培指導と販売を受け持つ営農指導課の角谷慎さんは「本年は4月の凍霜害により、果実については梨、桃、りんごを中心に大きな被害が発生したが、幸いにもブドウについては影響がなく一安心している。しかしながら凍霜害後の生育管理などに日々取り組んでいる生産者の方々や、ブドウなど出荷となるまでに多くの手間暇がかかる品目の栽培者のためにも、その苦労が少しでも報われるよう気合いを入れて販売していきたい」と意気込みを語った。
JA洗馬では、今シーズンの各種ブドウ出荷量を5kg換算で約20,000ケースとして見込んでいる。量的には大規模産地にかなわないものの、老舗看板である「レタスブランド」との相乗効果による有利販売を目指している。

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