夏の味覚「桃」出荷 玉伸び着色ともに良好

JAあづみ
キズの有無などを確認するJA職員
キズの有無などを確認するJA職員

JAあづみ管内では夏の味覚「桃」の出荷が進んでいる。18日、安曇野市三郷のJA小倉選果所でJA職員が早生種「櫛形(くしがた)」と「赤宝(せきほう)」を選果。生産者が持ち込んだ桃を一つ一つ手に取って、目視でキズの有無や着色などを確認し、選果機のベルトコンベヤーに流した。機械センサーで大きさを判定し、2等級に分けて箱に詰めた。
今年は春先の凍霜害で品質や収量への影響が心配されたものの、玉伸びや着色は良好で平年並みの収量を見込んでいる。この日は、県内向けに「櫛形」120ケース(1ケース=5キロ)、「赤宝」67ケース(同)を出荷した。
2021年度は早生種の櫛形や赤宝、主力品種の「あかつき」などを含め、約2,300ケースの出荷を予定している。8月上旬からは主力品種「あかつき」の出荷が始まり、晩生種「おどろき」の9月上旬まで続く。
同JAは今年も盆前品種から「2個詰めパック」での出荷を進めていく。今までは、大きさに関係なく1ケース5キロで出荷していたが、スーパーの売り場担当者がパックに詰め直していた。パック詰めで出荷すると売り場の手間が省け、早く店頭に並ぶため、価格維持にも繋がる。市場関係者やスーパーなどの小売店からも好評だ。
選果したJA三郷地域営農センターの小林将士営農指導員は「凍霜害の影響を心配したものの品質は良い。丹精込めて育てた桃が収穫遅れで軟質果にならないよう、体調管理に気をつけて早めに収穫して欲しい」と話した。
地域住民を中心に人気を集めている同所での直売は新型コロナウイルス感染拡大防止のため行わない。購入に関するお問い合わせはJAあづみ直売所「あづみ野ふる里市(0263-77-7530)」まで。

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