市田柿 モンドセレクション優秀品質最高金賞に

JAみなみ信州
モンドセレクション受賞を報告した寺沢組合長(右)ら
モンドセレクション受賞を報告した寺沢組合長(右)ら

JAみなみ信州の500g市田柿個包装化粧箱がモンドセレクション2021食品部門の優秀品質最高金賞を授与され、さらに同部門で5点しか選ばれない審査員賞へのノミネート品にも選出、国際的な品質評価機関から高い評価を得た。同JAはこの結果を受け、14日飯田市鼎の本所で、報道機関向けの報告会を開いた。
モンドセレクションは商品品質評価における消費者の認知度も高く、この受賞により市田柿の認知度をさらに高め消費行動につなげることなどを目的に昨年に引き続き同機関への出品を行った。
同JAはこれまでも2006年に地域の財産を守るため地域団体商標を、また14年には市田柿の高い品質を守るため地理的表示(GI)保護制度の登録を関係団体と共に行ってきている。
この日、挨拶にたった寺沢組合長は「市田柿の品質、風味などが世界的に高い評価を得られたことは大変うれしく、今後の海外輸出にも自信になった。市田柿ですすめるブランド戦略は国内だけでなく、世界に向けても進めてきた。その中の一つとして、昨年からモンドセレクションも取り組みを始め、今回このような評価をいただきました。このことは生産者にとって大きな励みになる。さらに市田柿を知ってもらえる機会につなげ海外を含めたブランド化を生産者と一丸となって進めていきたい」と報告した。
モンドセレクションの審査は外観や風味、後味、パッケージなどの項目により評価され、最高金賞は平均得点90点以上の品に与えられる。21年、市田柿は「素晴らしい品質の風味豊かな干し柿」と高い評価を受けた。
この日の報告会では、東南アジア4か国(ベトナム、タイ、マレーシア、シンガポール)で進める海外GI登録についても報告があった。同JA営農部によると、シンガポールが20年1月に、ベトナムが21年6月に登録された。マレーシアについても登録手続き中といい、タイも登録出願中。今後はヨーロッパも含めた輸出拡大により、将来は150トンを目指すという。同JAでは、今年度市田柿の輸出事業を昨年実績50トンを上回る75トンを目指していく。

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