JAながの須高青年部のリンゴ農家有志7人で構成する「リンゴタスクフォース」は毎年、地元の須坂市立豊洲小学校に通う3年生児童を対象に、リンゴの栽培講習と絵文字リンゴ作りに取り組んでいる。7月7日は須坂市内のリンゴ園で、袋掛けの体験を26人の児童が行った。この取り組みは「栽培体験を通じて地元農産物に親しんでほしい」と同団体が10年程前から始めた。
絵文字リンゴは、リンゴに絵文字シールを貼り日光を当て着色させることで、収穫時にシールをはがすと絵文字の形が残るもの。絵文字シールは児童が自分の名前や好きな動物など作成する。
同校の3年生は総合学習でりんごの生育や栽培方法について学んでいて、当日はメモを取ったり、「摘果はなぜ2回行うのですか」など質問をしながら熱心に説明を受けた。
体験をした遠山実乃璃さんは「袋掛けはむずかしかったけど上手に出来た。おいしいりんごになるといいな」と願いを込めた。
同団体のリーダーを務める遠山幸一さんはリンゴの栽培について、日光の役割や昼夜の寒暖差の影響、摘果や葉摘みの効果などを写真パネルやイラストを使って説明した。「リンゴやブドウなどが作られているこの地域の特徴や景色を見て、覚えてほしい」と児童に地域の魅力を伝えた。
栽培体験は5回予定され、1,2回目は人工授粉や摘果作業を春先に体験していて今回が3回目。次回は9月にシール貼りに挑戦する。