生産資材低減に期待 物流再編本格稼働

JAながの
稼働を始めたJA全農長野井上生産資材倉庫
稼働を始めたJA全農長野井上生産資材倉庫

JAながのとJA全農長野は、JA全農長野が取り扱う肥料と農薬の新たな基幹拠点となる「JA全農長野井上生産資材倉庫」を須坂市井上に設置し、7月2日にスタート式が行われ本格的に稼働を開始した。これは、JAながの管内全地区で配達業務を輸送会社へ委託する物流の効率化と、商流の合理化による「農家所得の増大」に向けた生産資材物流改革の一環で、県内では初の取り組みとなる。
この改革は、同JAが取り組む「生産資材コストの抑制」による組合員メリットの創出と、JAの生産購買事業の収支改善を目的として、平成28年の北信5農協合併後から、物流業務の統一した運用および各資材店舗の利用実態に伴った再編の検討が進められてきた。
JAでは、予約注文品など配達する拠点を効率的に再編することで、施設運営費用の圧縮や在庫負担を軽減するとともに、仕入れに関わる費用の削減を図り、組合員への供給価格の低減へと結びつけ、あわせて渉外体制の強化に取り組み組合員・利用者への利便性にも応えていく。
スタート式で挨拶した同JAの山崎三成営農部長は「農家所得を向上させる上で物流改革は避けて通れない道。組合員の期待に沿うべく資材の低減につなげて行きたい」と力強く挨拶した。
JAは今年度中期3カ年計画の最終年度として、JA運営における不変の施策として位置付けた「3+1」(サンプラスワン)の着実な実践と持続可能なJA経営基盤の確立と自己改革をすすめ、組合員、地域住民に必要とされる農業協同組合としての役割発揮をより強くしていく。
建物は上信越道須坂長野東インターの北側に位置し、総面積2,030平方メートルの2階建て。以前は同JA井上果実共選所として使用していたものを改修した。

MENU