JAグリーン長野の「農産物検査員」は7月2日、「コムギ」の初検査を、長野市篠ノ井の東部ライスセンターで行った。出荷されたコムギ「ハナマンテン」から59検体を並べ、品質を検査。検体を目視でAとBに分け、専用の検査器具で、容積重を量り、粒の形状を見ながら分析。4月の凍霜害がコムギの生育に影響し実が細く、結果、1等は30.5%、2等が69.5%と、初回としてやや品質が低迷したが、刈り取り最盛期のなか、適期の刈取作業による品質向上に期待を込める。
同JA管内のコムギ生産は、農業生産法人や集落営農組織など大規模農家で進められ、遊休農地、耕作放棄地防止につなげている。全組織で作られる「ハナマンテン」は、県オリジナルの中華麺用品種として需要が高く、出荷量のうち90%を占める。刈り取り作業は6月末から7月下旬まで。JA全農長野を通じて、約450トンの全量を地元製粉業者に出荷する予定だ。合わせてJAでは、コムギ生産後のほ場の遊休化対策として、大豆の生産を積極的にすすめていく。