露地栽培セルリー出荷本格化

JA信州諏訪
ほ場を電灯で照らしながら、新鮮なセルリーを収穫する篠原さん(右)ら(深夜3時半ごろのようす)
ほ場を電灯で照らしながら、新鮮なセルリーを収穫する篠原さん(右)ら(深夜3時半ごろのようす)

JA信州諏訪管内で、露地栽培のセルリーの出荷が本格化している。生産者は早朝から作業を行い、採れたてのセルリーを集荷所に運び込んでいる。
7月4日、JAセルリー専門部会長の篠原慶太さん(原村=58)は、家族と従業員、海外実習生の11人で収穫作業を行った。ほ場を電灯で照らしながら、1株ずつ包丁などを使って切り、外葉などを取り除き整えてから株元の土を洗い落とし、袋に入れた後、重さを量って箱詰めした。この日は、300ケース(1ケース10キロ)とコンテナ25個(2Lサイズ3株入り)を出荷した。
篠原さんの今年の初出荷は、昨年と同日の6月21日。「定植した4月に寒い日があり、生育に影響しないか心配だったが、株は大きく、茎も太く、順調な仕上がり(篠原さん)」とのこと。露地栽培の出荷最終日である10月15日までほぼ毎出荷日、平均して300ケースをめざし、出荷する予定。
セルリーは、JA集荷所で真空冷却器に搬入し、トラックに積み込むまで保冷庫で一時保管をする鮮度保持作業を行った後、全国各地の市場に運ばれ、消費者のもとに届く。篠原さんは「信州諏訪のセルリーは甘味があってやわらかく、おいしい。1度食べていただければよさがわかると思うので、多くの人に食べてみてほしい」と話している。
同JA管内は夏場、全国に出回るセルリーの日本一の産地。今年度の年間目標金額は19億6000万円、出荷数は77万6000ケース(1ケース10キロ換算)を計画している。

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