果菜本格出荷へ情勢を確認

JAグリーン長野
ピーマンの摘芯について現地で確認
ピーマンの摘芯について現地で確認

JAグリーン長野野菜部会果菜専門部は7月6日、3会場で果菜類の荷造り講習会を開いた。部会では、生産者の高齢化による野菜生産の減少を食い止めるべく、軽量で労力軽減につながり、また、単年で収穫が可能である果菜類を地区の栽培環境にあわせて推進。長野市篠ノ井のJA旧村山出張所会場には生産者3人が出席。地区では有害鳥獣にも遭いにくく、収穫の負担が少ないピーマンや、消費者需要の高いミニトマトを栽培する。講習会では、営農技術員が、出荷規格や選別時の注意事項を、また、野菜部会担当の営農部職員が販売情勢を説明した。販売情勢は、天候により各産地の出荷が重なり、野菜全般に市場の荷量が多く、品目により価格は低迷。今後、スーパーマーケットなどの実需者需要が県産品に切り替わってくることで、同JA産品の出荷時には価格の持ち直しを見込んでいることを伝え、ピーマンは需要の高い「L等級」をめざして収穫のタイミングに注意することを、ミニトマトは、熟度に注意して収穫することを申し合わせ、改めてJAへの積極的な出荷を呼び掛けた。また、ピーマンのほ場に移動し、樹を見て管理ポイントを説明。樹勢の維持による長期間安定品質・量をめざした摘芯作業を実演した。
果菜類の出荷本格化は、梅雨明け後、7月中下旬の見込み、10月頃まで中長期的な出荷を見込んでいる。ピーマンの出荷量は、約12万3,000袋(1袋=150g)を目標に掲げ、ミニトマトは約8,500パック(1パック200g)を地元市場や中京方面の市場に出荷し、生産者手取りの確保拡大につなげたい考えだ。

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