栽培現場視察会/新規就農への第一歩

JA信州諏訪
参加者にブロッコリーの収穫方法を教える有賀さん(右)
参加者にブロッコリーの収穫方法を教える有賀さん(右)

JA信州諏訪営農部営農企画課は6月29日、茅野市内のほ場で栽培現場視察会を行った。新規就農希望者が集まり、JAの主力農産物「トルコギキョウ」「ブロッコリー」「宿根カスミ草」のほ場を見学。定植や収穫などの実際の作業体験を行い、就農への第1歩を踏み出した。
今年度、6~8月に計3回開く就農に向けた座学講座「新規就農セミナー」との連動企画で、初めて実施している。机上の説明や、資料の配布では伝わらない、実際のほ場や農作業のようすを参加者自身の目でみてもらい、先輩農家から直接話を聴くことで、各々がめざす農業のスタイルを明確にしてもらうことが狙いだ。
この日は、同市のトルコギキョウ農家の両角哲雄さん、宿根カスミソウ農家の吉井久江さんのハウスで、苗の定植を体験。同部農業振興センターの担当職員が、播種から収穫までにかかる日数や栽培管理方法などを説明した。
ブロッコリー農家の有賀和子さん(73)のほ場では、収穫のようすを見学。参加者は、収穫後の茎は包丁でまっすぐに整えることや、箱詰めの際はブロッコリーを斜めに入れることで、氷をたくさん詰めることができ、鮮度を保持していることを学んだ。有賀さんは「自分でつくったものを自分で収穫できるのは楽しい。わからないことがあれば力になれればと思うので、ぜひ頑張ってほしい」と参加者を応援した。
参加した原村の伊東麻紀さん(49)は「新規就農のハードルは高いが、今日お会いした農家の方々から力をもらい、ぜひ私も!という気持ちが強まった」と手ごたえを掴んでいた。
7月、9月にも品目を変えて、実施する。

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