糖度も高く順調な仕上がり JAみなみ信州産シャインマスカット出荷スタート

JAみなみ信州
一房ずつ仕上がりを確認煮ながら収穫作業を行う河合さん
一房ずつ仕上がりを確認煮ながら収穫作業を行う河合さん

JAみなみ信州は21日、管内で今シーズン初となるシャインマスカットの出荷を始めた。
下伊那郡高森町で15年ほど施設でのシャインマスカット栽培を行う河合隆俊さん(46)の園地では、20日に初収獲を迎えた。河合さんは「今年は天候にも恵まれ順調に仕上がっている。待っていただく皆さんにもおいしいぶどうがお届けできそう」と、一房ずつ丁寧に着色や糖度を確認しながら収穫作業を行った。
21日は、豊丘村のJA総合集荷販売センターにはおよそ30kgのシャインマスカットが持ち込まれ、県内へと集荷した。
同JA営農部によると、2021年度のシャインマスカットは施設と露地を合わせ14,500箱(1箱5kg、前年比126%)の出荷を見込んでいる。露地ものが始まる9月上旬から9月中旬に出荷ピークを迎え、県内や関東、関西の市場をメインに、一部は台湾やタイへ輸出も行っていく計画。
JA販売課ではぶどう全体の21年度販売計画を約2億4800万円(前年比106%)とし、その約8割を「シャインマスカット」と「ナガノパープル」が占める。
この2品種では、増加する生産者全体の品質向上を目的に、JAぶどう部会独自のコンテストの開催や収穫間際の園地での糖度調査などに取り組んでいる。
同部販売課の伊藤謙三主任は「いよいよシャインマスカットが始まった。味や糖度など仕上がり具合も良く進んでます。毎日園地で栽培管理を行う生産者の力になれるよう、販売を頑張っていきます」と意気込んだ。

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