JA松本ハイランドは7月4日、露地栽培の「JA松本ハイランドすいか」の出荷をスタートした。今年は4月、5月が低温傾向であったものの、6月からの気温の上昇と生産者のこまめな栽培管理により、平年並みの出荷開始となった。生産者は出荷前にほ場で食味、糖度等の検査をうけ、合格したほ場から収穫。当日試し切りしたすいかの糖度は11度を超え、「JA松本ハイランドすいか」の特徴であるシャリッとした食感も持ち合わせる高品質なすいかに仕上がっている。
初日は管内の生産者9戸が約2500玉を松本市波田のすいか共選所に持ち込んだ。検査員が外観を目視で検査するとともに、選果機で糖度や熟度などを測定。空洞果などを選別して格付けした。同JAでは産地全体の品質向上に取り組んでおり、すいか内部品位分析結果を生産者へ個別報告し、生産者は収穫や出荷にいかしている。また、近年のカット販売需要にあわせ、糖度や外観だけでなく、果肉食や硬さにも重点を置いた栽培を呼びかけ、適正な潅水や玉回しなどの栽培管理を徹底している。
同JA管内のすいか生産農家は200戸で、栽培面積は200ヘクタール。露地すいかの出荷は7月下旬から8月上旬を最盛期に9月中旬頃まで続き、すいか全体で94万ケース(1ケース2玉入り)、販売高は25億円を計画している。
7月10日からは、同JA「あぐり資材センター和田」前広場で「すいか村」を開村し、旬のスイカを多数並べて販売する予定だ。