小麦出荷最盛 「ユメセイキ」145トンを検査、品質は良好

JAながの
ちくまライスセンターで等級付けを行う営農技術員
ちくまライスセンターで等級付けを行う営農技術員

JAながのちくまブロックでは小麦の収穫が最盛期を迎えている。千曲市の同ライスセンターには、主要品種で長野県生まれの小麦「ユメセイキ」が持ち込まれていて、品質検査や等級付けが行われている。同管内では小麦の生産が盛んで、同品種を中心に約51ヘクタールで栽培され、主に県内の製粉業者に出荷されている。
検査ではフレコンバックごとにサンプルを採り、均分器で縮分した後、水分や容積重を測って形質や整粒、被害粒などを分析し検査員が等級付けを行っており、これまでに同センターで検査した145トン中120トンが1等級に格付けされ、全体比率で82%と高くなっている。担当営農技術員によると「生産者が栽培基準を順守し適期に作業を行っていただいているおかげ、4月の低温で凍霜害や病害の発生が心配されたが全体的に品質の良い小麦に仕上がっています」と話した。
「ユメセイキ」は小麦粉のでんぷん中のアミロース含有量が低いため、おやきやすいとん、うどんに使用すると、きめが細かく滑らかな食感が楽しめる事から人気が高く需要が高い。JAでは年間約220トンの出荷を見込んでおり、今後も一大生産地として消費拡大に力を入れていく考え。

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