JA上伊那の協同会社株式会社グレースは6月27日、箕輪町の国道153号バイパス沿いに通夜安置施設「虹のホール楓館」をオープンした。葬儀の打ち合わせから通夜、出棺まで対応可能で、JA上伊那の旧木下支所の建物の内外装を一新。6月23日には落成式典が開かれた。
同施設は近年の住宅の新築やリフォームで親戚が集まる部屋がないことや、急なことで片付けが間に合わないなど、家庭事情の変化に合わせ改修し、同社にとって初めての通夜、安置専用の施設となる。安置室は7人まで宿泊可能で、自宅感覚で使ってもらえるよう、冷蔵庫やキッチン、エアコン、ユニットバスやトイレも完備。通夜会場では、30人程度までの通夜に適した広さで、安置室の故人を中心に家族のプライベート空間を守りつつ、通夜会場へ切り替えをスムーズにした設計となっている。
23日の落成式典にはグレースの御子柴茂樹会長(JA上伊那代表理事組合長)や向村祐治社長、施工業者の西武建工株式会社の春日貞秋社長ら21人が出席。住職のお経に合わせてお焼香などを行った。
楓館の責任者を兼務する同社の「虹のホール辰野」穴澤操支配人は「心おきなく故人を見送れるよう、もしもの時はご利用ください」と話した。