米の品質向上をめざして

JAグリーン長野
長野農業農村支援センター講師から説明を受ける生産者
長野農業農村支援センター講師から説明を受ける生産者

JAグリーン長野では、長野農業農村支援センターの協力で、水稲生産者や水稲採種部会(長野市信田)を対象に6月23日・24日に管理講習会を開催し、生育状況や気候に合わせた生産管理を呼びかけ、品質向上をめざしている。
このうち、長野市松代町地区では24日、水稲講習会「青空教室」を4会場で開き、西条会場には10人が参加した。長野農業農村支援センター講師が、生育状況をはじめ、品質を維持・向上させる管理のポイントを、JA営農技術員が推進する防除剤について説明した。近年、田植え後の高温と前年の稲わらの鋤き込みによって起こる水田の「ガス湧き」により、生理障害や根の活着に影響していることをふまえ、幼穂形成期までに「中干し」を行うことについて、「根張りの向上につながること」など、改めて効果を交え説明。ただし、西条地区では水が少なく、7日から10日間を目安とした「中干し」を行わない田も多いとの意見が多く、講師は、田の水の入替と2日間ほど田面を出すだけでも効果が期待できることなどを説くと、生産者は熱心に資料にメモを取ってた。また、生産者から防草対策について効果的な薬剤や散布時期について質問が寄せられると、営農技術員がJAの防除暦に応じた薬剤と散布時期、効果を説明し、活用を推進し、品質向上を呼び掛けた。
JAでは、水稲を専門とした生産部会は組織されていないが、出荷者の多い地区を単位に、品質向上をめざして、時期に合わせて講習会を開催し、生産者を支援。合わせてJAへの米出荷を呼びかける。

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