本格的な梅雨を前に管理を徹底 きゅうり部会指導会

JAみなみ信州
きゅうりの栽培管理について説明を受ける部員
きゅうりの栽培管理について説明を受ける部員

JAみなみ信州野菜部会きゅうり専門部みなみ支部は21日、下伊那郡下條村の清水幹夫さんの圃場で夏秋きゅうりの指導会を行い部員18人が参加した。
同専門部では300人を超える部員が年間3000トン以上にもなるきゅうり栽培を行い、中京をメインに出荷している。
現在は雨よけ施設の夏秋きゅうりの収穫が始まり、露地ものも収穫間際の時期。今年は定植の時期に雨が降り生育が遅れ気味だったが、本格的な梅雨を前に例年並みに落ち着いてきている。これからの管理次第で樹勢の良し悪しが左右され収穫量や品質、収穫の最終時期にまで影響するため、この重要な時期に整枝や摘葉、追肥や防除などの栽培管理について指導会を行っている。
この日参加した岡田遼多郎さん(おかだ・りょうたろう)(23)と妻の舞(まい)さん(23)はSNSを通じて地元の農家と交流する中で移住を決意し、今年4月に下伊那郡阿南町にIターンし就農した。「きゅうり栽培をすると決めているので指導会に参加したり、農家さんの畑で収穫作業をさせてもらったりして勉強している。来年は自分たちで出荷できるように頑張りたい」と話した。
同部の宮嶋洋(みやじま・ひろし)支部長は「今後の天候やコロナ禍の影響が心配だが、美味しいきゅうりをたくさん出荷していきたい」と話した。
指導した同JA営農部農産課の幾島祥(いくしま・しょう)技術員は「今年は生育が遅れ気味で心配したが、生産者の皆さんがしっかり対策してくれたのでかなり追いついてきている。10月上旬くらいまで長く収穫できるよう今後も指導していきたい」と話した。
今後は天候の影響を抑えるためにハウス栽培も勧めていき、きゅうりの一大産地として安定した供給を目指していく。

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