御嶽はくさい収穫始まる

JA木曽
「御嶽はくさい」を収穫する青木さんと家族
「御嶽はくさい」を収穫する青木さんと家族

木曽特産のブランド野菜「御嶽はくさい」の収穫が主産地の一つ木曽郡木祖村で始まった。24日早朝、緑一色の畑が広がる同村小木曽の大原ほ場で、青木裕一さん(48)が家族3人とともに今年初めての収穫作業を行った。
収穫したハクサイは4月21日に苗を移植した畑から行った。移植から収穫までの生育は例年より遅れ気味。青木さんら家族はハクサイの締まり具合を1個ずつ確認しながら包丁で切り、重さをも計りながら1個ずつ専用の段ボール箱にていねいに詰めて近くの集荷施設JA小木曽予冷庫に運んだ。翌日の25日に250ケース(1ケース15キロ)を京都の市場へ出荷した。
青木さんが今年予定している栽培面積は約500アール。栽培方法の主流である直播きも4月30日から順次行っており、10月までの収穫を予定している。青木さんは今年の栽培に向けて「高品質のハクサイを安定的に出荷したい」と話した。
JA木曽の今年の出荷目標は33万ケース。例年出荷量を確保するための対策として苗による移植栽培に取り組んでいる。今期出荷を迎えた移植栽培のハクサイについては低温と日照不足により生育が遅れているが、品質は良好だという。JA白菜専門指導の巣山孝治技術員は「これから直播きのハクサイが収穫できれば、出荷も安定してくると見込まれるので期待したい」と話した。
管内のもう一つの主産地、開田高原の出荷は6月末を予定しているが、直播きハクサイの出荷は7月上旬と遅くなる見込み。

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