トルコギキョウ本番

JAグリーン長野
枝や花の数、開花輪数など、選別の見本を示す営農技術員
枝や花の数、開花輪数など、選別の見本を示す営農技術員

JAグリーン長野花き部会トルコギキョウ専門部で、主力「トルコギキョウ」の出荷が本格化する。今年は6月9日に初出荷を迎えた。少数精鋭の専門部であることを強みに、品質の統一・向上に取り組むほか、その中でも生産者ごとに定植時期をずらし、6月から7月にかけて出荷を行う。長年栽培を続ける生産者のほか、定年帰農者や若手就農者も仲間に加わり、今作型(季咲)は12戸が出荷に取り組む。10月から12月にかけて出荷する抑制作型と合わせて、県外市場を中心に約18万本を出荷する計画だ。
各戸の荷がそろい始める6月23日、長野市篠ノ井の東部青果物流通センターで目揃会を開催。生産者11人が出席し、販売情勢と出荷規格を確認した。新型コロナウイルスにより家庭内消費が増えるなかで、市場・実需者等からは、上位等級は勿論の事、下位等級品まで需要が高い事を報告。草丈や枝数、開花輪数のほか、花シミなどがクレームになることを含め、選別に改めて注意を払うように説明した。また、営農技術員は、色や花弁など多種多様な品種が育種され、生産者にも取り入れられるなかで、一定品種の数量をまとめて作ることで、市場での有利販売につながることから、今後、産地としても取り組めるよう検討課題とすることを提案した。竹林一二専門部長は、「講習会を通じて、枝数や花数などを良い事例を確認して、たくさん出荷し、結果を形に残せるように取り組んでいこう」と仲間に呼びかけた。

MENU