JAあづみは17日、生産者の作業負担軽減や栽培面積拡大を目指し2017年に安曇野市豊科高家に整備した「玉ねぎ共同乾燥調製施設」で、市場出荷用玉ねぎの選果が始まった。
初日となった17日は先週までに持ち込まれ乾燥の終わった玉ねぎを選果レーンに載せ等級別に約500箱(1箱20キロ)選果した。
選果員が切り残しの根や葉をハサミでカットしたり、小玉を取り除くなど1玉ずつチェックを行った後、自動でS~2Lの4等級に分けられた玉ねぎは、等級別に箱に詰め、40箱ずつ積み重ねて出荷トラックで運ばれた。
一方、朝から収穫した玉ねぎの入った大型コンテナ(500キロ)が次々と持ち込まれ根や葉を取り除いた後、乾燥庫へ運んだ。
生産者には水分が多い玉ねぎは根葉切り時に機械に詰まり、作業効率の低下に繋がることから圃場で3日以上乾かし、葉や根が乾燥している状態で持ち込むよう呼び掛けた。
この作業は8月10日頃まで続き、選果された玉ねぎは、県内や中京市場に出荷される。
JA営農経済事業部農産課の下田裕貴係長は「今年は好天に恵まれ、最も価格の高いLサイズの物が多い。生産者の手取りに繋がるよう販売を進めたい」と意気込んだ。
玉ねぎは和・洋・中を問わず幅広く用いられる需要の高い常備野菜。同JAは県内一の生産量を誇り、令和2年度の販売額は前年比500万増の5619万円。2021年度販売計画は11,000万円を目標に掲げている。