夏秋いちご出荷本格化 高品質で期待に応える

JAあづみ
色味や先白を確認する部会員
色味や先白を確認する部会員

JAあづみ管内では全国有数の出荷量を誇る夏秋いちごの出荷が本格化している。6月中旬から7月下旬にかけて出荷最盛期を迎える夏秋いちご。今年は暖冬に加え春先の好天により例年に比べて1週間ほど生育が進んでいる。高温時にはアザミウマなどの病害虫の発生確率が上がることから徹底した防除を呼び掛け、品質の安定と収量の確保を図り取引先の期待に応えていく。
2021年度販売計画は市場部、業務部合わせて3億5000万円。昨年並みの約200トンの出荷を見込んでいる。
JAあづみ夏秋いちご部会業務部は7日、安曇野市堀金のJAあづみそ菜特産流通センターで業務用「出荷の目揃い会」を開いた。新型コロナウイルス感染防止のため、参加人数を制限して開催した。
部会員やJA職員ら約20人が出席し、営農経済事業部農産課手塚達也営農指導員が出荷規格や出荷時注意事項やなどを説明した。
手塚指導員は「未熟や過熟の見極め適正な色基準で収穫、出荷して欲しい」「毛髪、獣毛、虫などの異物混入が無いよう、収穫時には事前に手洗いし、細微な埃にまで気を配って欲しい」と呼び掛けた。部会員は出荷サンプルの色味や奇形果の先白の目安などを入念に確認していた。業務用の出荷品種は「すずあかね」。酸味と甘みのバランスが良い事から主にケーキのトッピングに使用される。
夏秋いちご部会業務部の原口知明部会長(44)は「産地としての信頼や信用を損なわぬよう規格を遵守し、異物混入がないよう出荷したい」と意気込んだ。

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