児童が田植えを楽しむ/助ける「気持ち」を育む

JAながの
小布施町延徳の水田で田植えをする栗ガ丘小学校の児童ら
小布施町延徳の水田で田植えをする栗ガ丘小学校の児童ら

JAながのは食育活動の取り組みの一環で、小学校児童と田植から収穫までの一連の農業体験を毎年サポートしている。6月3日は小布施町、同農業委員会、農業共済と協力のもと、小布施町立栗ガ丘小学校(松木智子校長)に通う5年生児童104人が、同町延徳の水田で、長野県のオリジナル米「風さやか」の苗を植えた。この品種は同校の給食にも使用されている。
田植えは大半の児童が初めての体験で、水田の泥の感触を確かめ、時より歓声や悲鳴をあげながらも熱心に田植えを行った。参加した5年1組の高田眞乃愛さんは「初めての体験だったけど、植えているうちに楽しくなってきた。かんだら味が出ておいしいお米が育つといい、収穫が楽しみです」と感想を話した。同JA須高営農センターの青木紀明副センター長は「土に触れることで少しでも農業に興味を持ってくれればうれしい」と話した。
同校では5年生より「食農教育」を取り入れており、日頃から食べ物の大切さや農産物の栽培観察など学んでいる。また、水田はJA長野県グループと同町が管理する、世界で食糧不足に苦しむ人々を支援する「国際協力実施田」で、児童が10月に収穫する米の一部を来年1月に西アフリカのマリ共和国へ送られる予定。

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