JAグリーン長野が管内に住む女性を対象にした講座「JA女性カレッジ」で6月9日・10日、「タマネギ収穫体験」を行った。JA子会社ジェイエイグリーンが管理するほ場(長野市若穂)で開き、両日あわせて受講生18人が参加。受講生には農家以外・准組合員も多く、家庭の「食」を預かる女性に、実体験を通じ、食を支える農業に関心を寄せてもらおうと毎月の講座とは別に、特別企画したものだ。
10日には、8人がそれぞれ密を避けるために時間をずらして参加。タマネギを抜き、葉と根を切り落として土を払い、購入したネットに詰める作業に勤しんだ。今年は生育状況がよく、大玉・豊作傾向であったことから、「大きくて収穫し甲斐がある」「スーパーで購入するより新鮮」と話していた。タマネギ収穫初体験という女性は、「家に畑もないので、長年生きてきて、初めての体験。タマネギが実際にどんな風に作られているか、なっているかも知らなかったので、より愛着がわいて、おいしく頂けそう」と喜ぶとともに、「孫がきっと喜ぶと思うので、こういった楽しさを伝えていきたい」と話し、次年以降の子・孫を含めた体験会を要望していた。JA女性カレッジ担当職員は、「子どもたちの食農教育が多いなか、子・孫に食の大切さを伝える大人のみなさんにも、改めて農業に親しんで貰い、食とともに農業の大切さも伝えることに繋がれば良い」と話した。今後、スイートコーンの収穫体験も予定し、農業への理解醸成につなげる考えだ。