JAあづみカーネーション部会は9日、安曇野市堀金烏川のJAそ菜特産流通センターで出荷目ぞろい会を開いた。部会員やJA職員ら約10人が参加。JA営農経済事業部農産課の小山幸亮営農指導員が出荷規格や出荷時の注意点などを説明した。JAあづみ産のカーネーションを求める消費者や市場関係者が増えている。出荷が本格化する前に品質を統一し、期待に応えるため正確な選別が求められる。
今年は4月の朝晩の寒暖差により、例年に比べ1週間程開花が遅れたものの順調に生育。1番花の出荷ピークは6月下旬から7月上旬、2番花の出荷ピークは8月下旬~9月上旬になる見通しで出荷は11月下旬まで続く。2021年度の販売数量計画は3620箱(1箱100本)で、主に関西や中京方面の市場に出荷する。
小山営農指導員は信頼される産地づくりを目指すため「生産者間の品質の差を少なくするためにも、芽の整理や太さをそろえるなどしっかり選別してから出荷してほしい」「花持ちがすると消費者に好まれている、つぼみよりも花がある程度咲いている状態で出荷してほしい」と呼び掛けた。
唐澤秀昭部会長(50)は「花のボリュームや丈の長さなど品質面や正確な選別を意識し、一本でも多くを消費者に届けたい」と話した。