JA信州諏訪営農部畜産課は6月9日から、管内の酪農・畜産農家から牛を預かり、美ヶ原牧場で放牧を始めた。ストレスがなく、心身ともに健康な牛を育てることと、農家の経費・労力の削減を目的に、毎年この時期に行っている。7月下旬までに、40頭を預ける。
美ヶ原牧場は標高約1900メートルに位置している。山頂付近には300ヘクタール以上の草原が広がっており、県内外から集まった250~300頭が放牧されている。
この日は、農家3戸から8頭を預かった。到着後、計量や寄生虫を駆除する医薬品を背線部に塗布した後、運搬用トラックから牧場へ1頭ずつ連れ出した。牛たちは元気よく駆けまわったり、良質な牧草を食べたりと、自由に過ごしていた。多くの牛は10月上旬に下牧する予定。
名取隆秀課長代理は「広い土地でのびのびと過ごし、健康に大きく育って農家の元に戻ってほしい」と話している。
JAは今後、7・8月の定期検査に立ち会い、成長を見守っていく。