健康食品に活用「ケール」出荷開始

JAグリーン長野
出荷品を確認するJA職員
出荷品を確認するJA職員

JAグリーン長野葉菜専門部は6月上旬、「ケール」の出荷を本格化させた。健康食品として需要がある同品目は、管内では青汁等を製造する1社と契約栽培し、個人・団体5組が栽培に取り組む。新型コロナウイルスによる製造品の需要の停滞に伴い、契約数量も縮小したが、JAでは、JA子会社が栽培を見合わせ、個々生産者の生産量は減らさないことで、生産者の手取りの確保に努めている。今年は1kgあたり100円の取引単価で90トンの出荷をめざしている。
出荷を前に5月下旬に2会場で開いた講習会では、全生産者が出席し、販売情勢と出荷規格を確認。葉の黄変や枯れに注意し、葉の角度を一つの目安に適期収穫に取り組むように営農技術員が呼び掛けると、生産者は熱心に、メモを取っていた。
出荷日は週一回木曜日。初回出荷は、5月27日で生産者1人から3,700kgが、2回目の出荷の6月3日には、生産者4人から2,600kgが出荷された。出荷場所の長野市篠ノ井塩崎の集荷所は、JA職員が出荷数量を伝票と照らし合わせ、不備がないかを確認し、運送業者に荷を託した。JA職員は「需要が回復した時に、この産地の品物は良いからと、契約先から取扱量増やしてもらえるように、まずは今年、より品質の良いものを出荷してもらえるようにサポートしたい」と話している。出荷は、11月上旬頃までを予定する。

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