着果量確保最優先 仕上げ摘果指導会開催

JAあづみ
摘果作業のポイントを説明するJA職員(左)
摘果作業のポイントを説明するJA職員(左)

JAあづみ梨部会は5月24日、安曇野市三郷小倉で梨の仕上げ摘果指導会を開いた。部会員やJA職員、JA全農長野など16人が参加した。
本年は生育が10日ほど進んでいたことから4月上旬に発生した凍霜害の影響で、収穫の見通しが立たないほど甚大な被害を受けた圃場もあり、着果量確保を最優先とする摘果作業が求められる。
指導会では主力の「南水」や着果量のある「幸水」など4品種について指導がおこなわれた。着果量確保のため通常摘果する果皮へのサビや変形、有ていなどが見られる果実でも残していくよう指導した。また、来年度以降の収量確保や高品質に向けて摘芯、芽掻き、誘引などの新梢管理を6月末までに行うよう呼び掛けた。
JA全農長野販売担当者から他産地で発生した凍霜害の状況や市場動向の説明があった。凍霜害の影響は他産地でも顕著に現れており、全国的に梨の品薄傾向になる事が予想され、被害果や変形果なども収穫できれば販売に繋がる状況であることが伝えられた。
上條恭正部会長(61)は「樹勢の管理やサビの状態を注意深く観察し見極めることが重要になってくる。少しでも多く収穫できるようにしたい」と話した。
今後、講習会や個別指導、部会情報を通じて生産者に管理の徹底を呼び掛けていく。

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