JA上伊那生活部会伊南地区は6月18日、駒ヶ根市のアイパルで食育講演会を開いた。政府が制定した6月の「食育月間」、毎月19日の「食育の日」に合わせた活動で、「食」について学び、理解を深めるのが目的。
同講演会は駒ヶ根・駒ヶ根東、宮田の同部会3支所の活動としてスタート。今年からは飯島支所と中川支所を加えて伊南地区での開催とした。日常生活で必要不可欠な「食」について学ぶ大切な機会となっている。
この日は同地区の生活部会員30人が参加。『災害時における食生活について』と題し、日本栄養士会災害支援チームリーダーとして活躍する林静子さんを講師に招いた。林さんは災害時に役立つ調理法「パッククッキング」を実演。ポリ袋に食材を入れて湯煎で火を通す調理法で、カセットコンロと鍋、水、ポリ袋があれば温かい簡単な食事を作ることが可能。また、1度に多くの料理が作れることや袋のまま食べられることから後片付けが簡単にできるなどの利点もある。他にも実演後には食品の家庭備蓄の必要性などについて講演。参加者は近年増えている災害に備えるため、真剣にメモを取った。
参加者は「災害への準備や対応は日常生活の中でつい後回しにしがち。今回のように講演してもらうことで改めて見直すいい機会になる」と話した。
林さんは「自分の身にも必ず起きることと考え、意識を高く持ってほしい」と期待した。