父の日にひまわりを 45万本の出荷見込む

JAあづみ
出荷規格を確認する生産者ら
出荷規格を確認する生産者ら

JAあづみは6月10日、安曇野市堀金のJAそ菜特産流通センタ―でひまわりの出荷目ぞろい会を開いた。生産者ら約30人が参加し、出荷規格や荷造り方法、階級、選花、選別などを確認した。営農経済事業部農産課の小山幸亮営農指導員は「市場関係者からは品質が安定してきている」と評価が高いことを伝え「咲き加減、花径や茎の太さ、1箱の中身を揃えて欲しい」と正確な選別を呼び掛けた。
同JAのひまわり販売高は県内トップクラスで、2020年度の販売額は長雨による病害での圃場廃棄、コロナ禍という事もあり播種を見送った生産者も多く、前年比出荷量で3割減、販売額2割減の1,400万円に留まった。21年度は前年比600万増2,000万円の販売を見込み巻き返しを図っていく。出荷計画は約45万本、関西や中京の市場を中心に10月頃まで続く。
12アールで約4万本を栽培している生産者は「昨年と比べて雨が少ない為、病害は少なく順調に生育が進んでいる。梅雨の間は防除を徹底し、高い品質のものを消費者に届けたい」と意気込んだ。
ひまわりは父の日の贈り物や結婚式の夏の装花として人気があり、直播ができ強健でかつ初心者でも栽培がしやすいことから栽培講習会などを通じて生産者を募集していく。
主力品種は、花弁が濃いオレンジ色の「サンリッチオレンジ」、明るい鮮黄色の「サンリッチレモン」、花弁のオレンジ色と中心部の濃黒色のコントラストが美しい「ビンセントタンジェリン」など。これらは、切り花用に品種改良されているため一本立ちで一輪しか咲かないが、日の長さに影響されにくいため50~60日で開花し、計画的な出荷が可能なため生産者からも評判が良い。
また、花粉がでないため流通段階や購入後に花粉で汚れることがないことから消費者や市場関係者からも人気を集めている。

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