農業に功績のある3人を表彰 地域農業のけん引期待

JAあづみ
功績を称え表彰状を渡す河崎審査委員長(左から3人目)と金賞の高山さん(左から2人目)
功績を称え表彰状を渡す河崎審査委員長(左から3人目)と金賞の高山さん(左から2人目)

JAあづみと同農政協議会は19日、安曇野市豊科の安曇野スイス村サンモリッツで「第2回安曇野の農業を守り、つなぐ農業者のつどい」を開き「55年目の発掘と褒賞」の各部門受賞者3名と推薦者3名を表彰した。
農家組合(くみあい会)長や農政協議会委員、関係組織、JA役職員ら約160人が参加。
主催者である千國茂代表理事組合長は冒頭のあいさつで「この褒賞を機に、さらなる高みを目指し安曇野の農業をけん引していってほしい」と述べた。
審査委員長を務めた映画監督の河崎義祐さん(85)から「研究開発部門(金賞)」の高山計明さん(78)、「後継者部門(殊勲賞)」の荒芝裕一さん(55)、「新規就農者部門(敢闘賞)」の立石稔さん(47)に表彰状と記念品が、それぞれの推薦者3名には記念品を授与しました。
この表彰は創立55周年を記念した企画。「55年目の発掘と褒賞~安曇野の大地への愛と誇りを~」と題し、幅広い世代層にスポットをあて、安曇野の農業振興に繋げていくとともに「安曇野の農業」を支えている農業者への感謝を伝えるため昨年度に創設した。
「研究開発部門(金賞)」肥料や種子、作型等の分野で改良の著しい研究成果を上げた者、「後継者部門(殊勲賞)」地域の担い手として熱情を注ぐ後継者、「新規就農者部門(敢闘賞)」県内や県外から移住し、Iターンなどで新規就農を始めた者の各部門で受賞者を選出。令和4年度まで毎年表彰する。
6月上旬に行った審査会では河崎審査委員長や大学教授、JA役職員ら11人による審査により12人の候補者の中から各部門の受賞者を決めた。
同式では受賞者による「受賞者発表」も行われ、金賞を受賞した高山さんは、今までの自身の取り組みを振り返りつつ「ここまで成果を上げられたのは歴代の畜産技術員の指導によるところが大きい」と述べ「牛は変化を嫌う動物。毎日正しい事を繰り返すことでしか牛の能力を高めることはできない」と継続することの大切さを話した。
また、国際農業開発学博士 大川雅央氏による「改正種苗法と今後の対応について」の講演が行われ、種苗法に関する理解を深めた。

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