JAグリーン長野花き部会は5月25日、長野市篠ノ井の篠ノ井東部青果物流通センターで、「花き栽培土作り講習会」を開催した。これから定植作業を行うトルコギキョウを中心とした栽培者を対象にしたもの。JA全農長野北沢高則監理役を講師に招き、生産者12人が参加した。
講師は「土作りの基本」として、「塩基バランス」を挙げ、その理由やバランスのとり方を説明。「作物がうまく育たないと生産者の多くは、肥料が足りないと考えがちだが、"何かが多い""入れすぎない"と考えるように切り替えること」を呼びかけ、前年と同様の肥料・同様の量を入れるのではなく、土壌診断の結果を見て、栽培する作物に適したバランスになるように必要なものを補うことを説いた。また、土作りはすぐには結果として現れず、2年・3年と時間をかけて改良されていくことを確認し、定期的に土壌診断を行うことなどを呼びかけた。講義終了後には、事前に行った土壌診断結果に基づき、講師が出席者全員の個別相談に応じ、各戸の作物、土壌の状況に応じた肥料の種類や量などをアドバイスをした。生産者の女性は「毎年毎年作物の生育が違うように、土の状態も違うので難しい。先生にアドバイスをもらった通りにやっていきたい」と意欲を見せた。JA花き担当技術員は、「花はもちろん、花に限らず野菜や果樹も土づくりは最重要。今後の作業にぜひ活かしてもらいたい」と話した。