飯田市三穂地区の「三穂盛年の会」は14日、同地区三穂小学校近くのおよそ5アールの田んぼで、同校5年生の田植え作業を行った。
同会は地区の子どもたちに米づくりを経験させたいと2年前から同校5年生を対象とした食育をはじめ、3年目の取り組み。収穫後には児童に餅つき体験や搗き立ての餅で収穫を楽しんでもらおうと、栽培する米はもち米(モリモリモチ)にしている。
この日同会員の坂巻吉光さんが管理する田んぼで、5年生16人と担任教諭、同会員7人、JA職員1人が参加し、昔ながらの手植え作業を行った。作業し始めでは慣れない田んぼ作業に足を取られ苦戦していた様子の児童も時間を追うごとに間隔をつかみ、終盤では遅れをとる仲間を近くの児童が補うなど協力し合い、およそ1時間汗を流した。
同会の木下清文会長は「みんな丁寧に植えてくれ、きれいに仕上がった田んぼになりました。さすが5年生で手際もよく、楽しそうな様子が見れてうれしかった。」と話した。
5年生担任の井口大樹教諭(27)は「学校のなかでは体験できない貴重な作業を地域の方が支援していただけること大変ありがたい。収穫まで、児童と生育を観察していきます」と話した。
今後、田んぼの管理を同会で行いながら児童も生育を見守り、10月上旬に稲刈りを予定する。
同会は、同地区の青年農業者が集まり活動を始め5年目のグループで、初年度から同校の全校児童を対象としたとうもろこし種まきや収穫体験を続けている。