地区の農業振興要請目的に市長と巡回

JAグリーン長野
竹内守雄区長会長が加藤久雄市長に復興状況を説明
竹内守雄区長会長が加藤久雄市長に復興状況を説明

長野市若穂綿内地区区長会は5月18日、加藤久雄長野市長と地区内の農地などを巡回した。令和元年台風19号災害からの復興と、支援に対する御礼、また、地区内で進む大規模農業開発事業の案内とさらなる農業振興への支援要請が目的。竹内守雄区長会長が被災地及び復興状況を報告・案内し、樹園地整備「綿内東町地区農地中間管理機構関連農地整備事業」を、駒村和久同事業実行委員長と担い手が案内した。
このうち、台風19号災害の復興状況の巡回では、竹内区長会長の説明で、市長が土手から、また、河川敷に降りて園地の状況を確認。地区内約50ヘクタールが被災した災害発生時の状況、また、住民の力を結集し災害ごみの撤去作業を行ったこと、また、市の支援事業により土砂の排出を行ったことを報告し、御礼を伝えた。加えて、現状として、耕作放棄地を含め農業法人や大型農家へと園地集約をはかり、約6ヘクタールで大豆・小麦・レタスを栽培し、園地を有効活用。現在、JAや地元企業と連携し、収穫した大豆を使った「綿内ふっこう豆腐」を開発・販売をめざしていることを報告した。竹内区長会長は「台風で壊滅的な被害に見舞われたが、復興が進んでいる。地区として今後さらなる農業振興に力を入れていきたい」と話し、行政の支援を要請した。
綿内東町地区農地中間管理機構関連農地整備事業の現場では、大規模工事の様子を駒村会長や施工業者が説明し、園地を担う若手農家の強い意気込みと農業支援を市長へと要望。担い手は「山新田地区はよいリンゴができる地。いいリンゴを作って地域を盛り上げ、新たな雇用の創出も目指したい」と話すと、加藤市長は激励するとともに、「台風からの復興や農地整備事業は大きなチャンス。若い人が希望をもって農業に励む姿の発信地として、期待をもって農業振興にさらに力を入れたい」と話した。

MENU