JAあづみは16日、飢餓に苦しむアフリカ西部のマリ共和国へ援助米を送るため、安曇野市堀金烏川の10アールの国際協力田で田植え作業をした。
連携する生活協同組合コープながのの組合員とその家族、コープながの職員、JA理事、JA職員ら約20人が参加。手作業でコシヒカリの苗を植え、援助米作りに汗を流した。この取り組みはJA長野県グループ独自の取り組みで、国際協力田運動の一環。
田植え前に烏川地区担当の北林明彦理事は「手で植えることはいい経験になる。楽しみながら作業して欲しい」とあいさつした。
参加者は裸足になって水田に入ると、泥の感触を楽しみながら、苗を2、3本ずつ手に取り、丁寧に植えていった。
長野市から参加した山野井優莉ちゃん(11)は「泥や苗を植える時が気持ちよくて、楽しくできた。大きく、美味しく育って欲しい」と話した。
同JAは平成10年から国際協力田に取り組んでいる。米は9月下旬に約600キロを収穫し、来年1月、JA長野中央会を通じてアフリカのマリ共和国に発送する予定だ。
JA営農経済事業部農業企画課の丸山昌則課長は「この取り組みはSDGs(持続可能な開発目標)の『飢餓をゼロに』に通じる活動で、先進的に取り組んできた。飢餓に苦しむ人々の一助になれば嬉しい」と話した。