飯田市下伊那特産 竜峡小梅初出荷

JAみなみ信州
竜峡小梅を出荷する木下さん
竜峡小梅を出荷する木下さん

JAみなみ信州で、今シーズンのJA産果実のトップを切って、特産の「竜峡小梅」の出荷が始まった。豊丘村のJA総合集荷販売センターは13日、管内の生産者から集荷した約1.1トンを県内や中京方面の市場へ向け出荷した。
同JA営農部によると、今年は暖冬傾向で推移したため生育が例年より1週間程度早まり、昨年より5日早い初出荷となった。集荷のピークは今月20日頃の見通し。
同JAの小梅の生育状況では生産者の高齢化や老木化などの課題に加え、昨年はかいよう病の発生により生産量が減少していたが、今年は自然災害も少なく順調に生育し、昨年実績121トンを超える130トンの出荷を見込んでいる。
この日、飯田市松尾の木下義弘さん(80)は156Kgの竜峡小梅を持ち込んだ。木下さんは50年ほど前から小梅の栽培をはじめ、現在は7アールの園地で15本の樹を大切に管理している。木下さんは「今年は小粒傾向だが、数もあり良い仕上がり。昨年は収穫量が少なかったので今年に期待している。1トンくらい出せたら嬉しい」と話した。
同JA営農部販売課の伊藤謙三主任は「年々生産量が減少している中でも出荷先業者からの需要は高く、少しでも多く出荷していただきたい。今後生産量を増やすよう同JA果実課と連携しながら取り組んでいきたい」と話した。
同JA直売所でも小梅は人気が高く、この時期には梅漬け商材とともに小梅を並べる特設会場を設ける予定。

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