JAあづみ管内では春ストックの出荷が本格化している。21年度の出荷計画は40万本、販売計画は2,600万円、主に関西、中京方面に出荷し、6月下旬まで続く。この時期は長野県産の春ストックを待ちわびる市場関係者が多く、正確な選別で品質の安定と産地化を図っていく。
出荷に先立ちJAあづみ、JA松本ハイランド、JA大北でつくる中信ストック協議会は10日、安曇野市堀金のそ菜特産流通センターで春ストック出荷目ぞろい会を開いた。
同JA職員やJA全農長野、松本農業農村支援センター職員ら12人が参加し、販売情勢や出荷規格、選荷基準などを確認した。
JA全農長野によると、販売情勢は市場から春ストックの需要があり、引き合いが強い状況。堅調な販売推移が予想されるという。
選荷基準では検査時、花穂の長さは10cm~12cmを基準とし花がよく詰まっているものを秀とする。1箱の中身を揃える事が大切になることから、生産者へ正確な選荷作業を呼び掛けた。
今年度から春ストックの栽培を始めた生産者は「3月の高温により、定植後の苗が焼けてしまうのではと心配したがここまで順調。天候に悩まされることもあったが草丈も伸びて花も詰まり品質は良い。多くの消費者に届けたい」と意気込んだ。