ドローンを使って人工授粉

JA佐久浅間
ドローンを使った人工授粉実験
ドローンを使った人工授粉実験

JA佐久浅間は5月3日、佐久市の圃場で農業用ドローン(小型無人飛行機)を使ったリンゴの人工授粉実験を行った。結実率などを調査し、実用化に向けて取り組んでいく。
リンゴは自らの花粉では受粉せず、他品種の花粉で受粉し、結実する性質を持つ。そのため、リンゴの開花期に合わせてミツバチなどの訪花昆虫の他、人の手による授粉作業が行われる。こうした作業は、農家の負担が大きい。ドローンにより作業時間を短縮することで農家の負担を減らすとともに、受粉不良で起こる変形果などの品質低下を防ぐのがねらい。
散布には純花粉や水、砂糖、寒天、ホウ酸を混合した溶液をドローンに搭載。散布状況が視認できるよう食紅を混ぜ、約10アールの圃場に散布した。
JAさく北部営農センターの渡辺聡調査役は「実用化されれば、労力軽減が期待できる。省力化することで、生産規模拡大や高品質なリンゴを出荷してほしい」と話している。

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