セルリー初出荷/作柄上々、消費者に届けられる

JA信州諏訪
セルリーの出荷準備をすすめる矢嶋さん(左)
セルリーの出荷準備をすすめる矢嶋さん(左)

JA信州諏訪の主力農産物であるセルリーの出荷が5月9日、茅野市で始まった。生産者は夜明け前から作業を行い、朝方には取れたてのセルリーを集荷所に運び込んでいる。
初出荷したのは、栽培歴49年のベテラン矢嶋敦郎さん(69=同市玉川)。矢嶋さん家族ら5人は、深夜3時から作業を開始。3月初旬に定植し、大きく育て上げたセルリーを切り、外葉を取り除き整えてから株元の土を洗い落とし、袋に入れた後、重さを量って箱詰めを行った。役割を分担して手際よく作業を進め、午前9時頃、JAの玉宮集荷所に120ケース(1ケース10キロ)を運び込んだ。
矢嶋さんは「4月に遅霜があり、影響を心配していたが、作柄は上々。柔らかくてみずみずしいセルリーを多くの人に食べてもらいたい」と意欲を見せた。
この日は東京や神奈川の市場に運ばれ、消費者に届けられた。地元では、茅野市、富士見町、原村のJA集荷所で箱売りを行っている。
同JA管内は夏場、国内に流通するセルリーの約9割が出荷される日本一の産地。今年度は11月上旬までに77万6,000ケース(1ケース10キロ換算)の出荷を計画。販売額は約20億円を見込んでいる。

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