担い手育成 帰農塾アスパラガスコース始まる

JAみなみ信州
アスパラ作りの説明を受ける受講生
アスパラ作りの説明を受ける受講生

JAみなみ信州と南信州農業改良普及センターが行う帰農塾は、28日、下伊那郡豊丘村神稲の生産農家、船橋正晴さんの圃場でアスパラガス講座の第1回講習会を開いた。
同塾は主に、退職後などに農業経営を希望する人が、農業経営に必要な基礎知識や作物の栽培方法を習得し、地域農業の担い手となるよう育成支援することを目的としており、今年で15年目の取り組み。これまで若い人からの受講希望の問い合わせが多数あったことから、今年度から年齢制限をなくしたところ昨年を上回る応募があり、41名が受講する。(前年度24名)
全体で農業の基本を学ぶ基礎講座と、希望する品目の栽培を学ぶ専門講座を受講する。
専門講座にはりんご、柿、きゅうり、トマト、アスパラガス、花の6つがあり、そのうち最大6コース選択でき、今年度アスパラガスコースは8人が受講する。
同日は、帰農塾の塾生4人と同JA野菜部会の新規生産者5人の9人が参加し、圃場準備から定植までの工程について同JA営農技術員の四ツ橋和樹さんが説明を行った。
船橋正晴さんは、県の里親支援制度を利用して就農し今年で10年目。アスパラの生産量のピークの目安が5~6年ということもあり、受講者からは「10年目だが生産量はどうか」など具体的な質問が出された。
専門講座5コース受講予定の女性(39)は「結婚を機に農業に携わることになり、将来のために勉強してみようと参加した。農業にとても興味がある。これからが楽しみ」と笑顔で話した。

MENU