JAあづみは24日、JAの食農教育「あぐりスクールサポート」事業の一環で安曇野市立豊科南小学校2年110名の田植え体験学習をサポートした。本年の田植え体験に関するスクールサポートは同校が2校目。
安曇野市豊科の同校に隣接する地元農家所有の水田約3アールに「コシヒカリ」の苗を植えた。児童のほとんどが田植え未経験。JA職員や行政関係者ら約10人が苗の植え方などを指導した。
田んぼには苗を植えやすいよう20センチ間隔にロープを貼り、児童たちは裸足で田んぼに入ると横一列に並んで目印に沿って「コシヒカリ」の苗を植え付けた。「冷たい」「足が抜けない」「苗がなくなったからちょうだい」と大はしゃぎで田植えを楽しんだ。
初めて田植えした児童は「田んぼの中は歩きにくくて大変だったけど、苗をうまく植えられて嬉しかった」と喜びを噛みしめた。
JA豊科地域営農センターの萩原諭センター長は「農業を通じて命や食の大切さ、農業の楽しさを学んでもらえると嬉しい」と話した。
今後、水田の管理は児童や教諭らが行う。生育が順調に進めば9月下旬に稲を手で刈取り、はぜ掛けをする。収穫した新米は、授業の一環でおにぎりを作り味わう。
JAあづみが展開する「あぐりスクールサポート事業」は私たちの命を育む「食」の大切さと、その「食」を支える「農業」への理解を深め、地域の農家や先生とともに、子供たちに「食の教育」と「農の教育」の一連の取り組みを通じて「生きる」ことを伝える事を目的に2015年度から毎年行っており7年目を迎えた。2020年度は管内外の小中学校など28学級、931名の食農教育をサポートした。