恒例の田植え体験 40年以上続く伝統行事楽しむ

JAあづみ
楽しそうに苗を植える児童ら
楽しそうに苗を植える児童ら

安曇野市立豊科東小学校5年生32人は5月19日、同校近くの農家・増澤洋さん(79)の約6アールの田んぼで田植えを体験した。増澤さんや地元農家、JAあづみ職員ら約10人が手ほどきした。ほとんどの児童が初体験で、「コシヒカリ」の苗を手で植え、農作業の楽しさや大変さを感じた。
地元農家が当日の朝、田植えがしやすいよう専用の器具を使い30センチ間隔で田んぼに目印を付けた。児童は田んぼに横一列に並び、一斉に植え付けた。田んぼには裸足で入り、苗の束から3本ずつつまみ目印に沿って植えた。
泥に足を取られ転びそうになりながらも、「苗をちょうだい」とあぜにいる農家やJA職員に追加の苗を投げてもらっていた。初めて田植えをしたという橋本渉くん(10)は「泥が気持ちよかった。みんなで美味しいお米が食べたい」と笑顔をみせていた。
増澤さんは「元気な子供たちと交流するのは楽しい。こちらも元気になる。農業の楽しさや食のありがたみを感じてもらえれば嬉しい」と話した。
米作り体験は40年以上続く伝統行事。水管理は児童が行い、9月頃に実った稲を手やバインダーで刈り取り、はぜ掛けをする。11月にはPTAも交えて「収穫祭」を開き、新米をみんなで味わう予定だ。12月下旬には増澤さんが講師を務める「しめ縄作り教室」を開き、一年を締めくくる。

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