喬木村立第2小学校4・5・6年生21名(4年生4名、5年生6名、6年生11名)は、28日、同校隣接の田んぼ約8アールで、JAみなみ信州喬木支所、同村生産者、農事組合法人喬木村グランドファーム、村役場職員らの指導の下、田植え作業を行った。
同校では、児童数の減少に伴い、5年生が中心となり4年生から6年生の3学年全員で、もち米モリモリモチと風さやかの2品目の米づくりに取り組んでいる。
この日、田植え前に昨年米づくりを経験した5年生が手作りのイラストを用いて苗の手植えについて説明した。その後、5年生が苗を渡す係と紐を引っ張る係を担当し、その他の児童らが一列に並んで引っ張られた紐の目印に合わせて丁寧に田植え作業を行った。
同校で米づくりを経験している5・6年生が、田植えが初めての4年生に優しく教える姿が見られ、植えるにつれ手際もよくなり、およそ1時間をかけ田んぼ半分程にモリモリモチの手植えを行った。
残り半分は、児童らが見守るなか、地元生産者が田植え機で風さやかの苗を植え田植え作業を終えた。
同支所営農課原幸雄課長は「日本人の大事な食糧であるお米づくりを通して、自分達で育てたもの食べることの大変さや食の大切さを感じてほしい」と話した。
5学年塩澤笑花教諭は「喬木第2小学校では、4年生から始まり6年生までの3年間に亘りお米づくりに関わります。そのため、食の大切さを学ぶと同時に、下級生に教えてあげたり、上級生に手伝ってもらったりと、同学年以外の人とのつながりや関係をつくる貴重な場となっています」と話した。
今後は、児童と地元生産者とで水管理や草取りを行い、10月には稲刈り作業を行う計画で、収穫祭では、協力いただいた方々を招き、同村特産の松茸で炊き込みご飯をつくる予定。