JAグリーン長野ぶどう部会は4月28日・30日、2021年度最初の講習会「芽かき講習会」を会場で開いた。30日に長野市篠ノ井の東部青果物流通センター管内で開いた講習会にはベテランから若手まで生産者50人が参加し、作業のポイントを再確認した。「芽かき」は、不要な芽を摘み、樹勢を調整し、開花前に生育をそろえる作業。作業進度の調整にも重要な管理として、無核品種を中心に説明。また、新型コロナウイルス対策として短時間で開催し、現状の生育状況を含めて、ポイントを伝えた。
営農技術員は、新梢の生育をそろえ、樹勢を落ち着かせること、また、今後の生育管理のために芽の向きに合わせてかくことなどを、実演を交えながら説明。合わせて、生育については、昨年に比べて4日早めに進んだが、乾燥状態が続いたことから水が上がらず、一時的に発芽や発芽後の展葉まで生育が止まり、講習会時点では、ほぼ昨年並みの生育に戻っている。しかし今後の降雨と気温次第で生育が早まることもあるため、営農技術員は早めに仕事を段取ることを呼びかけた。生産者の一人は、「今年いいものを収穫できるように、また、忙しさに追われないように教わった通りに作業を進めていきたい」と話した。
JAでは、講習会以後も、晩霜を懸念し、他品目同様、対策を講じること、また、病害虫対策の徹底も呼びかけている。