JA上伊那は4月14日、飯島町役場で東京大学大学院農学生命科学研究科と飯島町との連携協定を3年間延長した。この協定は環境省のレッドリスト(絶滅危惧IB類)に指定されているミヤマシジミの保全と種子の産地となっているソバ(信濃1号)の振興を目的とし2018年8月6日に締結、連携を深めてきた。
東京大学からは従来通り畦畔の草刈りを行った圃場と畦畔の草刈りを抑制した圃場とでは草刈りを抑制した圃場の方が昆虫の数、ソバの結実率ともに向上していることなどが報告された。
協定の延長により「飯島町を自然と共生するモデルタウンにする」という最終目標に向けてさらに調査、研究を進めていく。また、東京大学の研究生による小中学校への出張授業「東大教室」は継続され、飯島町、同JAに対しても事業の提案や営農指導に対する助言を行うとした。
同JAの御子柴茂樹組合長は「ミヤマシジミは自然豊かな環境の象徴だ。自然との共生を大事にしながら、この研究成果を全国に普及させ飯島町、伊那谷の農業をアピールしていきたい」と話した。