JAながのちくま営農センターと長野県長野農業農村支援センターは4月23日、同営農センターでフラワーセミナーの開講式と第一回目の講座を開催した。このセミナーは出荷、販売を目的とした新規花卉就農者や新たな品種栽培を希望する花卉農家を対象に開講している。講義内容は床づくり、病害虫防除など基本的技術などの座学に加え、定植作業や芽整理、出荷など実際の圃場での体験研修も計画されている。開講式で同営農センターの金児博昭課長は「セミナーを受講していく上で自分のスタイルに合った栽培品種を見つけて欲しい、これをきっかけに花卉栽培への知識を深め生産振興につなげていただきたい」と挨拶した。
講義では同JA営農部春原昌裕係長よりトルコギキョウやユーカリなどの推進品種の特徴が紹介され、長野県長野農業農村支援センターの中村幸一副参事からは栽培を始めるための準備から出荷までの一連の流れの説明を受け、参加者は質問を交えながら受講した。
参加者の一人は「新規就農のため不安も多いが、このセミナーで技術を習得し、花卉栽培への一歩を踏み出したい」と意欲を見せた。このセミナーは11月まで計7回開催する予定。同JAちくま管内での昨年度花卉出荷本数は約145万本、今年度も同数以上の出荷を計画しており、花卉の一大産地としてアピールしていきたい考え。