ハウスシャインマスカット初出荷 順調な生育で高品質維持

JAながの
出荷されるシャインマスカット
出荷されるシャインマスカット

JAながのは4月25日、ハウス栽培のブドウ「シャインマスカット」を出荷した。昨年より1日早い初出荷。初日は須坂市内の生産農家太田安雄さんが約100キロをJAながの須坂共選所に持ち込んだ。職員が検品し、東京、大阪方面の市場へ出荷した。
太田さんは「今年は雪が少なく天候が良かったため、生育は順調、糖度も18度を超え仕上がりが非常に良い。多くの方に食べていただきたいと」自信を伺わせた。
JA営農部販売企画課の小林峻也担当は「今年の生育は順調で出来映えも良好。食味や粒肥大など高品質な出荷が期待できる。全国に美味しいブドウを届けられるようにしたい」と話す。
「シャインマスカット」は国内での人気に加え、海外での需要が高く、ハウス物は市場を通じて台湾や香港へ輸出されることが多い。今年はコロナ禍の影響が懸念されていたが、既に市場などから作柄や出荷量の問い合わせが相次いでいると言う。
ハウス栽培ブドウの出荷は6月下旬~7月下旬までピークを迎え、8月下旬まで続く予定。JAは21年度、前年度並みの約5万ケース(1ケース5キロ)の出荷を見込む。そのうち6~7割が「シャインマスカット」。9月からは露地栽培のブドウが出回り、冷蔵物を年明け2月まで長期間販売する予定。
JAは20年度、ハウス・露地栽培合わせたブドウの販売額が過去最高の82億円に達しており、市場からの期待も高い。また今年は「ユニコーン」と「シャインマスカット」を掛け合わせた新品種「クイーンルージュR」の生産にも力を入れ生産振興に努めていく。

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