ハウスブドウ初出荷 糖度、品質とも仕上がり上々

JA中野市
JAぶどうセンターで始まったハウスブドウの出荷作業
JAぶどうセンターで始まったハウスブドウの出荷作業

JA中野市とJA中野市ぶどう部会は4月25日、ハウスで加温栽培したブドウを初出荷した。
当日は、種なし黒色品種の「ブラックビート」約70キロを、東京・大阪などの市場に出荷。
同部会役員やJA職員らが外観や糖度、酸味などの品質検査にあたった。
今年は昨年に比べて雪が多く、ハウスの温度管理に苦労したが、生産者の栽培管理の徹底により、粒肥大や食味、着色が整った良質なブドウに仕上がった。
同部会の田中大士部会長は「コロナ禍の今だからこそ、JA中野市産のブドウが多くの人たちの励みになり、楽しみの一つになってくれることを願う」と話した。
同JAは、「食味重視」を基本に掲げ、糖度18度以上、酸味1パーセント未満を最低基準に設定。非破壊センサーで検査し、基準をクリアしたものだけを出荷している。
現在、同部会の部会員数は536名で、管内の栽培面積は約350ヘクタール。4月から来年1月までの約9カ月間、出荷する計画。今年度の年間取扱目標は、出荷量95万ケース(1ケース4キロ換算)、販売金額65億円を掲げ、信頼される産地の構築に取り組む計画だ。

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