JAグリーン長野花き部会花木専門部で、ユーカリの販売が好調だ。ユーカリは、部会が省力品目、遊休農地防止対策として積極的に栽培面積の拡大をはかる品目。10年前に比べ、栽培面積は2倍に拡大しており、今年も7,000本の苗の供給を予定する。
専門部では、長野市松代町のほ場で4月19日・20日、管理講習会を開催。2日間合わせて65人が出席した。営農技術員が「台刈」を実演。初栽培者も多いなか、刈る位置や切り口に保護剤を塗布すること、また、今後も遅霜に注意することなどを丁寧に説明した。合わせて、市場からの出荷要請が続いていることから、「台刈り」「切り戻し」作業に合わせて出荷可能な枝は積極的に出荷をするように要請した。
また、20日の講習会には、花き部会で購入した穴掘り機「エンジンオーガ」のメーカー担当者も急遽出席し、最新式の穴掘り機を紹介。花き品目の支柱等の設置や、遊休農地での栽培が多く湿害に遭いやすいユーカリの排水対策にも有効として、活用を促進した。
同専門部では、今後苗の配布を5月に予定。JAでは、配布に合わせて新規栽培者には個別に定植方法を指導しながら、さらなる出荷拡大につなげたい考えだ。