自動化でネギ栽培拡大をめざす

JAグリーン長野
導入した機器で定植作業を進める松木さん
導入した機器で定植作業を進める松木さん

長野市松代町のネギ生産者松木洋史さん(40)は4月12日、今秋の収穫に向け、ネギの定植作業を開始した。今年は、集落営農組織TTファーム(同市篠ノ井)とエンジン付きの定植機「ひっぱりくん」を共同購入。また、溝堀と施肥ができるトラクターのアタッチメントを借り、定植用の溝堀から定植までの作業を機械化し、省力化と作業効率化をはかり、栽培面積を1.2倍の1.2ヘクタールに拡大し、「ネギの産地化」をめざしている。
新機器の導入日には、共同購入したTTファームも立ち会い、機械の使用法を確認しながら30アールのほ場で作業を開始。畑の長辺に合わせて約100メートル長の植え溝をトラクターで作り、ひっぱりくんに苗箱7枚を乗せて、溝に苗を定植。機械について歩き、進行方向の調整や苗箱の補充等に若干の力と時間がかかるが、管理機や手動のひっぱりくんで作業を進めた昨年に比べ、作業時間は4分の3を削減できた。また、苗の搭載量も増えたことによって、畑に補充用の苗箱を置いて歩かずに済むことから、体への負担も大幅に軽減。「さらなる規模拡大につながる」と松木さんは手ごたえをつかんだ。
松木さんによると、エンジン付き機器の導入のタイミングとしては、やや早く、もう少し面積を拡大してからも良かったというが、結果としてさらなる規模の拡大と品質の向上に一歩前進したかたち。
以降、苗の生育状況に合わせて、5月半ばまで定植作業を進める。また、昨年からネギほ場に麦・大豆を輪作することによる土壌改良にも着手し、ネギの品質向上とさらなる規模拡大に意欲を燃やしている。

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