飯田市宮ノ上の入舟幼稚園は、16日、同園園庭にある畑で、年中・年長園児61人が参加し、じゃがいもの苗植えを行った。JAみなみ信州女性部飯田支部の目的別グループ「さくらの会」が中心で行う食育活動の11年目の取り組みで、同JA職員とJA青年部第1ブロックも参加した。同園ではその他に大根やさつまいもなど、1年を通して様々な野菜が作られており、同日に長ねぎの苗植えも行われた。
この日、同会のメンバー5人、青年部2人、JA職員1人が、4つのグループに分かれた園児とともにマルチに開けた定植用の穴に苗を植える作業を行った。
園児からは、半分に切ったじゃがいもを見て「種ってこれ?」と不思議そうにする声や、「明日から大きくなるの?」と、子供らしい素朴な疑問が聞かれた。
当日はあいにくの雨で作業は短時間で終わり、同会で用意していたパネルによるじゃがいもの成長の説明は行えなかった。
同会代表の鳴海裕子さんは「あいにくの天気でとても残念だが、収穫のときに園児の笑顔が見られるのが楽しみ。大きなじゃがいもが収穫できるように園児たちと一緒に世話していきたい」と話した。
近藤花樹先生は「事前にそれぞれのクラスでじゃがいもの成長について学び、今日をとても楽しみにしていた。土ってどんな風だった?どうやって芽が出るのかな?など園児と今日を振り返り、体験を膨らませながら食への興味を深めていきたい」と話した。
収穫時期を迎えると、同園では給食で楽しむほかバザーへの出品なども予定している。